【2024年最新】 HAGIRE, Framed　チタモメン　ハギレフレーム002

HAGIRE, Framed

OSOCU×天野豊久

OSOCU の有松工房で出た知多木綿の端布をつかったアートワークです。

シーズンや流行を追う従来のアパレル産業とは一線を画し、浴衣や半纏などの素材として古くから作り続けられている地場の織物から、ベーシックで今日的なシャツをつくる OSOCU への共感から誕生しました。

布は、衣服をはじめインテリアやいろいろな日用品、工業製品などで利用されています。私達の生活の中ではあまりにもありふれていて、その成立ちを意識することはほとんどありません。

しかし、よく見れば、とても手の込んだ技術によって形作られています。繊維を紡いで糸にし、糸を交叉させ、織り合わせることで布になります。いくつもの工程を重ね、やっと一枚の布ができあがります。

驚くべきことに、今日まで続く紡績や機織りの起源は、旧石器時代と推定されています。紙や陶器などよりも遙かに長い歴史を持った織物は、人の発明した最も古い創造物のひとつなのです。

布を素材とした衣服や小物を作る時、生地を必要な形に裁断します。その過程でどうしても出てしまうのが端布です。

小さな端布のほとんどは用途を失い、そのまま捨てられてしまいます。しかし、紡がれ、織られた創造物としての息吹は、どんなに小さな糸や布の切れ端にも失われることなく宿っています。

ゴミ箱行きの布の欠片や糸くずを拾い上げ、アートワークとして再生させることは、ただの廃物利用ではありません。

衣服や小物の残滓から人の手に為る糸や布の息吹を感じ、それを生み出した人類の長い歴史に敬意をはらうことでもあるのです。



現代美術家 天野豊久
1962 年生まれ 愛知県半田市在住
東京造形大学で油画を専攻。大学卒業後、文化服装学院で洋裁の技術を学ぶ。
1983 年より現代美術の分野で発表活動。
文化服装学院、日本女子大学などで講師、非常勤講師として色彩学、基礎デザインなどの授業を担当

【素材】
綿100%（知多木綿100%）

江戸時代から続く「知多木綿」

伝統工芸品でこそないですが、郷土の産品として長く使われてきている素材です。
35-40cm巾の小幅生地と呼ばれる種類の生地で、浴衣や手拭いに使われます。
小幅の生地として全国から受注を受けている一大産地です。

【フレームサイズ】
縦23cm×横23cm　

【つくり手】
新美㈱（知多木綿生地）
天野豊久（企画）

made in Japan